引き際を知るのも資質 (日本経済新聞 6月9日 朝刊より)
▽・・・1996年にテレビ朝日を2割強取得した際に、「関係者からの反発にとても驚いた」と振り返る。放送と通信は融合すると確信していたが、「株主や社員と敵対したら、効果的な提携は実現できない」と判断し、半年での撤退を決断した。
▽・・・放送業や銀行業での自らの失敗体験を挙げながら、「撤退は自らが失敗を認めるため恥ずかしいが、撤退が遅れれば、企業経営にとって致命傷になる」。ベンチャー企業の経営者で最も大切な資質は、「引き際を知ることではないか」とかみしめていた。
【ソフトバンク 社長孫正義氏】
(引用終了)
事業の撤退を決断できるかは経営者の性格による部分が大きいと思う。
孫社長は、ベンチャー企業の経営者で最も大切な資質に「引き際を知ること」を挙げているが、一般論では、「成功する秘訣は、成功するまで続けること。あきらめないことだ」というのがよく耳にする話だ。
どちらが正しいということはないが、経営者の性格上の向き・不向きがあるのではないかと思う。
人間の性格を大きく2つにわけた場合、「物作りタイプ」か「波乗りタイプ」がある。誰でも両方の側面を持っているが、どちらかが強い要素となり、その人の性格を形成していると思う。(※私の完全な仮説です、こんな諸説はありません)
「物づくりタイプ」の要素が強い人は、こうだと思ったことを一直線にあきらめずに続けれる人だ。そういう人は、芸術家、技術職、研究者に多い。成功のスタイルは、「大器晩成型」だ。
一方、「波乗りタイプ」の要素が強い人は、新しいものやトレンドに敏感な人だ。環境適応性が強いのが特徴である。だから、失敗したとしても、気持ちを切り替えてネクストチャレンジができるタイプだ。
成功のスタイルは、「時代の寵児型」だ。
経営者の性格をその2つの要素に分けた場合に、圧倒的に事業の撤退が上手なのは、「波乗りタイプ」の要素が強い人だ。
「物づくり」タイプの要素が強い人は、あきらめきれずにズルズルと続けてしまい、経営の意思決定が遅れることになる。では、このタイプの人が経営者に向いていないかというとそうではない。あくまでも撤退の意思決定をするのが不得手なだけだ。むしろ、撤退などせず、ひたすらに続けることで成功するタイプだ。
結局のところ、成功へのキーワードは、
「時代が自分に追いつくか、自分が時代に追いつくか」である。
「物づくりタイプ」の要素が強い人は、時代が自分に追いつくまで、好きなことをやり続けることだ。そうすれば、晩年大きな評価を得ることができるだろう。芸術家のほとんどが、自分がなくなった後から社会的に功績を認められていることからもうかがえる。
一方、「波乗りタイプ」の要素が強い人は、自分が時代に追いつかなければいけないので、日々、何が流行るか、時代のトレンドがどの方向に向いているかを常に敏感に察知しながら、次々の新しいことに挑戦をし続けることが必要だ。
どちらのタイプでも遅かれ早かれ成功できる。
大切なのは自分の性格にあった行動をとることだ。
それが一番後悔しない秘訣だと思う。■追記
ちなみに私は「波乗りタイプ」の要素が強いです。転職回数も多いし、思いつくまま行動するし・・・(汗)
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