「戦略マップ バランス・スコアカード実践活用法」
澤根 哲郎 (著)著者は、バランススコアカードの研究を進める中で、小さな会社に向いているのは、実は戦略マップであるという考えに基づき、「戦略マップは松花堂弁当です」というユニークなコンセプトを打ち出すことにより、戦略マップの作成・活用方法をよりわかりやすく述べている。
戦略マップを主役とした内容は、従来のバランススコアカードの本の内容とはまったく異なる、独自の視点で書かれている。
■目次
序章 戦略マップとは?
第1章 なぜ必要なのか
第2章 戦略マップ基礎
第3章 戦略マップの特長
第4章 社長の戦略マップ作成
第5章 もっと引っ張り出す
第6章 戦略マップと暮らし、戦略マップで経営する
第7章 社員と作る
第8章 マトリョーシカ
第9章 バランス・スコアカード
終章 さあ、あなたも
■個人的コメント
小さな会社のために書かれた本のため、たいへんわかりやすい内容になっている。ひと言で言うと、この本は専門書ではない。より多くの人に読んでもらうために書かれた実用書である。そのため、コンセプトも含め、難しい専門用語を羅列することなく、わかりやすい言葉で書かれている。
もともと、IT化を進める上で、戦略との関連性の重要性を認識していたが、その前提となる戦略の策定にあたっては、戦略をわかりやすく、首尾一貫したものとするテンプレート的な戦略策定の手法としてバランススコアカードにその活路を見い出そう私自身も考えていた。
しかしながら、一方で、他の戦略ツールにしろ、バランススコアカードにしろ、中小企業にいきなり導入するにしては、ちょっと複雑ではないかという気もしていた。
なぜなら、中小企業において、数値的な経営計画がある会社は3割程度、戦略計画がある会社にいたっては1割程度というのが 実際の現状だと思っているからである。つまり、過去の実績としての財務データはあるが、将来に向けた戦略計画を目に見える形で作成している会社が少ないということである。
そのような現状を踏まえると、この本は、中小企業の経営者に、初めて戦略を作ってもらうには、ピッタリの内容だと思っている。
「いきなりバランススコアカードの4つの視点を説明して、導入ステップを踏むよりかは、ひょっとしたら、一度、経営者に戦略マップをざっくりと作ってもらってから、その肉付けとして数値目標や行動計画を追加していくほうが、小さな会社にとってはやりやすいのではないか」というのが、読み終わった時に感じた率直な感想である。
戦略マップのメリットは大きく2つある。
ひとつめは、経営者が自分の頭に入っていることを引っ張り出し、目に見える形にすることで、自分の思い描いていることを整理できること。もうひとつは、作成した戦略マップにより、会社が進むべき方向性を示せることだ。戦略マップの内容を従業員に伝えることで、経営者と全従業員が、同一のベクトルを向くことができることである。それは、進むべき方向性と価値観の共有でもある。実は、アマゾンのレビューなどを見ると、この本の評価は、意外と辛口な意見も多い。バランススコアカードの専門書を何冊か読んでる人ほど、この本の内容の独自性に対する抵抗感があるのではないだろうか。しかしながら、
私個人としては、この本は良書だと思っている。読む人のレベルをある程度想定して書かれていること、あるいは、物事の本質をとらえた表現が多いことなどがその理由として挙げられるからである。まさに、読んでいて、なるほどと納得できることが多いのである。
城島選手も日本に残ってこれからもどんどんと
野球界を活性化させて欲しいですね^^