バランスカードの4つの視点は、連鎖をしています。
連鎖とは、原因と結果という因果関係のことです。
いわゆる、「こうすれば、こうなる」という因果関係です。われわれの周りに起こる出来事のほとんどは、何かしらの因果関係があります。
そして、この
因果関係には、不思議と人を納得させる力があります。次の2つの文をみてください。
「一生懸命勉強したから、試験に受かった。」
「勉強せずに遊んでばかりいたから、試験に落ちた」
どちらも因果関係があり、誰が読んでも納得できるはずです。
それでは、企業経営に置き換えて考えましょう。
社長が年初の挨拶で、次のうちのどちらかを言ったとします。
「今年の売り上げ目標は、10億円です。どんなことをしても達成してくれ」
「今年は売り上げ目標は、10億円です。そのためには、新規市場開拓による新規顧客の獲得、および、カスタマーサービス強化による既存顧客の維持が不可欠です。」
どちらのほうが、納得感が得れるかは、明白だと思います。
当然、因果関係を持って話をしたほうですよね。
きちんとした因果関係があり、それを伝えることができれば、「どうすれば、達成できるか」という成功するためのストーリーを、聞いた人は頭に描くことができます。当然、成功のイメージが描けた人は、それに沿って行動することができます。モチベーションにつながる大切なところです。
つまり、企業が立てた目標を達成できない場合には、目標を達成するため成功シナリオがきちんと提示できていないか、あるいは、きちんと伝えきれていないことのどちらかに原因があるのではないでしょうか。企業が描く成功シナリオは、戦略シナリオといいます。
戦略シナリオがきちんと描けているかどうか、また、それが共通の価値観として共有されるかどうかが成功の鍵となります。
バランスカードは、4つの視点の連鎖を整理し、戦略マップを作成することで、この因果関係を可視化し、戦略シナリオを描くことができます。
また、利害関係者に戦略シナリオを伝えることができる伝達ツールでもあります。次回、バランススコアカードの4つの視点の連鎖について、
もうちょっと詳しく書かせていただきます。
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■参考文献
「図解入門 最新バランス・スコアカードがよーくわかる本―戦略的マネジメントへのパーフェクトアプローチ」
藤井 智比佐 (著)