『戦略なくして成功なし』 =中小企業のための「IT化、その前に!」=

「小さな会社にも活用できるバランス・スコアカードの創り方」 

「小さな会社にも活用できるバランス・スコアカードの創り方」
伊藤 一彦 上宮 克己(著)

小さな会社にも活用できるバランス・スコアカードの創り方
小さな会社にも活用できるバランス・スコアカードの創り方伊藤 一彦 上宮 克己

同友館 2005-10-07
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「バランススコアカードの本は、多数出版されているが、どれも大企業の事例ばかりで中小企業にあった事例が少ない。中小企業にも導入できるのだろうか?」という疑問を明確に解決するというコンセプトで作られた本。本書は、バランス・スコアカード経営を実践している中小企業の社長と多数の中小企業へのバランス・スコアカード導入を支援しているコンサルタント(中小企業診断士)による中小企業のためのバランス・スコアカード導入手引書です。

■目次

第1章 社長が語るバランス・スコアカード成功の法則
第2章 バランス・スコアカードの基本
第3章 バランス・スコアカードの作成
第4章 中小企業のバランス・スコアカードの活用事例

■個人的コメント

ひと言でいうと、自社のバランススコアカードソフトを売るための完全な宣伝本です。二人の著者による共著だが、まさに2冊の本を1冊にした感じの本。

営業創造の社長自身が書いている前半の第1章と第2章は、非常に読みやすくわかりやすい。ざっくり読んでバランススコアカードの概要を知るにはオススメである。社長自身の経験に基づいた実際のバランススコアカード導入の苦労なども載っているので参考になります。
ただし、詳細に読んできちんと理解するにはちょっと不向きな書でもある。実績を書いたというよりかは、この本のために後付けで脚色をした記述した箇所が結構ありそうだ。たとえば、本書内にバランススコアカード導入の効果として、ベンチャーキャピタルからの投資を受けたことが記述されている。一方で、別の記述では、バランススコアカード導入段階の内部環境(自社の強み)のところでも、ベンチャーキャピタルから投資を受けたことをあげている。ということは、バランススコアカード導入する以前から、すでに投資を受けているはずであって、バランススコアカード導入の効果でも何でもないんじゃないの?みたいな疑問を生じさせる矛盾した記述が見つかるからである。もうちょっと、つじつまのあった記述だったら良かったんですけど。

また、中小企業診断士が書いている後半の第3章のバランススコアカードの作成の章は、書いている内容は非常に良いことばかりなのに、本としてたいへん読みづらい出来だ。同じ文章や言い回しが、しつこいくらい使われているのだ。正直、重要なので繰り返しているのか判断できかねるところ。書くことがないなら本を薄くすればいいのにというのが本音です。

気になったところとしては、本書内の「戦略」という言葉が、一般的な「戦略」と異なる使い方をしているので、読んでいて正直、混乱してしまうかもしれない。一般的に「戦術」や「アクション」と呼ばれるもの一つ一つを、「戦略」と呼んで表現しているようだ。

残念ながら、添付のCDも本の内容をただ声でプレゼンしてくれるだけの完全なるおまけ。実際にソフトを触れるかと期待して買ってみたのだが、画面の紹介のみという期待はずれな結果に。

ちょっと辛口評価になってしまいましたが、中小企業の経営者向けの本になります。特にオススメの一冊にはなりませんが、人から借りて一読してみるものもよいでしょう。

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「図解入門 最新バランス・スコアカードがよーくわかる本―戦略的マネジメントへのパーフェクトアプローチ」 

「図解入門 最新バランス・スコアカードがよーくわかる本―戦略的マネジメントへのパーフェクトアプローチ」
藤井 智比佐 (著)


図解入門 最新バランス・スコアカードがよーくわかる本―戦略的マネジメントへのパーフェクトアプローチ
4798008699藤井 智比佐

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star久々のBSCの良書
starBSCgaほんとによーくわかるのがこの本です
star女性にもとてもわかりやすいユーモアに満ちた本です

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本書は、全社最適を狙うビジネス改革の経営手法として、「バランススコアカード」の使いこなし方を、戦略的にマスターするためのものである。まったくの初心者でもバランス・スコアカードの基本的仕組みを理解し、自力で使いこなすレベルにまで能力アップできる内容になっている。

■目次

第1章 バランス・スコアカードの仕組みをよく知ろう!
第2章 SWOT分析を使いこなそう!
第3章 バランス・スコアカードを使いこなそう!
第4章 バランス・スコアカードの実践にチャレンジ!
第5章 バランス・スコアカードのためのビジネスメント!
第6章 ITマネジメントとバランス・スコアカード

■個人的コメント

著者は、ITのプロフェッショナルである。
それが災いしてか、バランススコアカードの本なのに、途中からIT活用のノウハウ、ビジネス改革の手法などが中心となり、話のテーマが大きくぶれてしまっている気がした。
たぶん、著者の意図として、バランススコアカードを策定するには、前提となるビジネスの基本的な知識が身についていないときちんと活用できないという想いがあるのでしょう。
全体として、「戦略目標を達成する手段として、ITをどう活用するか」という視点で書かれている気がした。

3章までのバランススコアカードの基本的な仕組みについては、図解もあり、非常にわかりやすく書かれていた。あと、全然関係ないが、本文に載っている図解はとてもわかりやすい。言いたいことがきちんと伝わる図解の力から、著者のプレゼン能力の高さがうかがえる。

後の4章以降は、BSC導入に携わるビジネスパーソンだったら知っててほしいIT活用の仕組みや財務の知識などビジネスマネジメントの基本を解説している。書いている内容は、それぞれ非常にまとまっていてわかりやすい。「CRMって何?SCMって何?」みたいな基本的なところから教えてくれている。特に、私もIT・デジタル系なので、勉強になる内容が結構あった。

この本は、どちらかというとバランススコアカードの基本書というよりは、書斎の本棚に置いておいて、いつでも必要な時に見ることができる参考書として活用できそうな本である。


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「戦略マップ バランス・スコアカード実践活用法」 

「戦略マップ バランス・スコアカード実践活用法」
澤根 哲郎 (著)


戦略マップ バランス・スコアカード実践活用法
4569642241澤根 哲郎

PHP研究所 2005-03-16
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star戦略マップとバランス・スコアカードがつながらない
starバランススコアカードの本か?
starこの本はバランススコアカードにことに触れていない!

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著者は、バランススコアカードの研究を進める中で、小さな会社に向いているのは、実は戦略マップであるという考えに基づき、「戦略マップは松花堂弁当です」というユニークなコンセプトを打ち出すことにより、戦略マップの作成・活用方法をよりわかりやすく述べている。
戦略マップを主役とした内容は、従来のバランススコアカードの本の内容とはまったく異なる、独自の視点で書かれている。

■目次

序章 戦略マップとは? 
第1章 なぜ必要なのか 
第2章 戦略マップ基礎 
第3章 戦略マップの特長 
第4章 社長の戦略マップ作成 
第5章 もっと引っ張り出す 
第6章 戦略マップと暮らし、戦略マップで経営する 
第7章 社員と作る 
第8章 マトリョーシカ 
第9章 バランス・スコアカード 
終章 さあ、あなたも

■個人的コメント

小さな会社のために書かれた本のため、たいへんわかりやすい内容になっている。ひと言で言うと、この本は専門書ではない。より多くの人に読んでもらうために書かれた実用書である。そのため、コンセプトも含め、難しい専門用語を羅列することなく、わかりやすい言葉で書かれている。

もともと、IT化を進める上で、戦略との関連性の重要性を認識していたが、その前提となる戦略の策定にあたっては、戦略をわかりやすく、首尾一貫したものとするテンプレート的な戦略策定の手法としてバランススコアカードにその活路を見い出そう私自身も考えていた。

しかしながら、一方で、他の戦略ツールにしろ、バランススコアカードにしろ、中小企業にいきなり導入するにしては、ちょっと複雑ではないかという気もしていた。

なぜなら、中小企業において、数値的な経営計画がある会社は3割程度、戦略計画がある会社にいたっては1割程度というのが 実際の現状だと思っているからである。つまり、過去の実績としての財務データはあるが、将来に向けた戦略計画を目に見える形で作成している会社が少ないということである。

そのような現状を踏まえると、この本は、中小企業の経営者に、初めて戦略を作ってもらうには、ピッタリの内容だと思っている。
「いきなりバランススコアカードの4つの視点を説明して、導入ステップを踏むよりかは、ひょっとしたら、一度、経営者に戦略マップをざっくりと作ってもらってから、その肉付けとして数値目標や行動計画を追加していくほうが、小さな会社にとってはやりやすいのではないか」というのが、読み終わった時に感じた率直な感想である。

戦略マップのメリットは大きく2つある。
ひとつめは、経営者が自分の頭に入っていることを引っ張り出し、目に見える形にすることで、自分の思い描いていることを整理できること。もうひとつは、作成した戦略マップにより、会社が進むべき方向性を示せることだ。戦略マップの内容を従業員に伝えることで、経営者と全従業員が、同一のベクトルを向くことができることである。それは、進むべき方向性と価値観の共有でもある。


実は、アマゾンのレビューなどを見ると、この本の評価は、意外と辛口な意見も多い。バランススコアカードの専門書を何冊か読んでる人ほど、この本の内容の独自性に対する抵抗感があるのではないだろうか。しかしながら、私個人としては、この本は良書だと思っている。読む人のレベルをある程度想定して書かれていること、あるいは、物事の本質をとらえた表現が多いことなどがその理由として挙げられるからである。まさに、読んでいて、なるほどと納得できることが多いのである。


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「バランス・スコアカード入門―導入から運用まで」 

「バランス・スコアカード入門―導入から運用まで」
吉川武男(著)


バランス・スコアカード入門―導入から運用まで
4820117017吉川 武男

生産性出版 2001-02
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おすすめ平均 star
starレビューの意見に賛同!
star入門書としては かなり格調がある でも わかりやすい!
starこれしかない!

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深刻な問題が山積みされ、将来が見えないような時代は、企業は、脇を固めて、足をしっかりと地につけて、ビジョンと戦略を再構築し、企業の将来に対する明確なシナリオを作ること。
これを経営トップから従業員1人ひとりに至るまで周知徹底させ、団結力をさらに強固にし、組織全体をビジョンと戦略の達成に向けて集中させる革新的なマネジメントシステムが必要不可欠である。

この将来を切り開く新時代の戦略的マネジメントシステムが、バランススコアカードである。

著者は、バランススコアカードを、これまでの単なるマネジメントシステムとは一線を画す、ビジョンと戦略の実現に向けて、組織全員を果敢に挑戦させる革新的なマネジメントシステムであるとしている。その上で、バランススコアカード構築のための実践プログラムの要点をまとめている。

■目次

1 バランス・スコアカードの基礎
2 バランス・スコアカードの構築
3 ビジョンと戦略の設定
4 重要成功要因分析による視点の洗い出し
5 戦略目標の設定と重要成功要因の洗い出し
6 業績評価指標の設定
7 財務的視点の業績評価指標
8 顧客の視点の業績評価指標
9 業務プロセスの視点の業績評価指標
10 人材と変革の視点の業績評価指標
11 ターゲットの設定と戦略プログラムの作成
12 バランス・スコアカードの運用
13 ロイヤル・バンク・オブ・スコットランド銀行に学ぶバランス・スコアカード

■個人的コメント

専門書ながら、たいへん読みやすくわかりやすかった。
バランススコアカードの入門書として最適ではある。まさに、バイブル的な本。
1章のバランス・スコアカードの基礎の中に、重要なエッセンスがすべて凝縮されている感じ。2章以降は、バランススコアカードの導入・構築の実践プログラムの要点が書かれている。
「4つの視点は、ビジョンと戦略を実現するために、企業がフォーカスしなければならない必要最小限度の成功要因である」という表現には正直しびれた。逆に言うと、この4つの視点だけきちんと抑えれば、ビジョンと戦略を実現できるという意味するのではないだろうか。
また、バランススコアカード構築プロセスの山場である4つの視点の業績評価指標の設定については、非常にくわしく書かれている。


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「会社を戦略通りに運営する バランススコアカードの使い方がよくわかる本」 

「会社を戦略通りに運営する バランススコアカードの使い方がよくわかる本」
松山 真之助 (著)


会社を戦略通りに運営する バランススコアカードの使い方がよくわかる本
4806117749松山 真之助

中経出版 2003-02-27
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starBSCの説明は誤りが多い本
star実際の会社員が書いた迫力がすごい!
starまだ 書店にも並んでいるーー一定の価値はある

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■現実のビジネスの世界では、戦略の立案と、戦略の実行には、微妙な溝が存在している。なんと、企業戦略のうち、実に70%から90%が、失敗か、中途半端な形で終わっている。また、失敗は、立案段階ではなく、ほとんどが実行段階でおきている。

■著者は、戦略の立案と、戦略の実行の微妙な溝を埋める戦略推進ツールとしてバランススコアカードをわかりやすく紹介している。「戦略は、まず、わかりやすく、かっこよく」という著者の持論の通り、 本書もたいへんわかりやすく、読みやすい本となっている。
 
■目次
・バランススコアカードって何ですか
・バランススコアカードを使いこなそう
・バランススコアカードのケーススターディ
・バランスカードの近未来

■これからバランスカードを勉強したい人、あるいは、バランススコアカードの導入を検討している企業担当者にオススメの1冊です。

■個人的コメント

バランススコアカードを、戦略を確実に実行するためのツールとして 位置づけていることに大いに共感し、勉強になりました。

バランススコアカーの7つの特徴は、たいへんわかりやすくまとまっていて、初めての人が読んでもわかりやすい内容。また、著者自身が、実担当者としてバランススコアカードの導入経験をお持ちなので、バランススコアカードの導入論は、実務に沿ったたいへん役立つ内容になっていると思う。

おまけだが、バランスカードの近未来の章は、とてもユニークです。「ツールは、あくまでもツールなので、目的に応じて自由に変えていく」という著者の柔軟な発想が伺えます。
こういう発想を常に持たないと、自分自身で新しいものを作り出すのは、難しいんだなあと、ひとしきり感心してしまいました。


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